masashi_furuka2009年私的総括

2009年の冒頭に「2009年のmasashi_furuka的目標。」というエントリーを書いて、目標を、
1. 客観的な評価を得る。
2. masashi_furukaのブランド浸透。
3. 展示回数を2008年度より増やす(目標8回。2008年は6回だった)
としたのだけれど、
1.は達成できず、2.は今となっては意味不明(笑)だし、3.はちょうど8回と、達成度としてはまぁいいか、とも思う。

それよりもなによりも、2009年は「No Reason」というライフワークとも言えるようなプロジェクトを始めることができ、その作品で個展を開き、作品を愛してくれる方が増え、モデルの応募も増え、作品が貯まってきているという軌道に乗り始めているという現状をみれば大満足だ。

というわけで、2009年を振り返りを自分用に書く。
本当に沢山の方々とお知り合いになれたのでここでは書ききれないことをご了承願いたい。
みなさん、ほんとうにありがとう。

2009年1月
2009年は元旦に初日の出を撮りに行くことから始まった。小田原の海。
渋谷SUZU CAFEで展示することが決まっていたので、モデルさん探しとヘアメイクさん探しに奔走。RINOさん、まえださんと知り合ったのがこの頃。友人の作家写真を撮っていた。masashi_furukaらしさを凝縮することに努めていた。
new days

2009年2月
2月は、茅場町のギャラリーfranticの休館日に本格的にライティングセットを組んで撮影。トレペ使ってソフトライティングを心がけた。
今でもこのとき撮影したモデルのみなさんとは繋がっていて、うれしい。
Blooming

2009年3月
3月は、渋谷の有名カフェ「SUZU CAFE」で展示させていただいた。直接何に繋がるということはなかったけれど、非常に多くの方々に作品をご覧いただけてうれしかった。
それよりもなによりも、No Reasonが始動したのがこの頃。
3月末に「PIE 御苗場」に出場するも、展示を失敗。すごく反省した。
後々ARTBOXさんの「photography 写真の今 ~フォトグラファー121名~」の掲載に繋がるのだけれど。この失敗で、No Reasonが本格化した。転んでもただでは転ばないことが大事だと常々思っている。
a nymph in a short rest

2009年4月
No Reasonの撮影がスタート。
それもこれも公募(1WALL)に応募するためだった。しかし、No Reasonという作品は日増しにオレの中で大きくなっていった。
この頃からぶろぐの更新回数が少なくなる(苦笑)

2009年5月
公募落選。
いま思えば当たり前で準備が足りなさすぎ。作品コンセプトも今のように固まっていなかった。
しかし、No Reasonの制作を続行させることを決意。
デザインフェスタでは、割り切って写真点数を絞り、秋以降の展示をPRすることに。
Flyer of "No Reason"

2009年6月
7月以降の長すぎる準備期間。

2009年7月
新宿眼科画廊さんの「ART & PHOTO BOOK EXHIBITION」に出展。
六本木のD’sさんで個展「BAckDrop me ~解体~」を開催。
No Reasonの宣伝と、自分自身とこれまでの作品の解体作業を徹底的に行い、自分を再構築。
BAckDrop me - 001

2009年8月
No Reasonのコンセプト作成作業、これが精神的にもっともきつかった。ひと月半ほど、鬱々としながら。でも、この期間があるからこそ、いまのNo Reasonがある。
岡本まくずさんムシちゃんの協力があって、No Reason撮影再開。
個展「No Reason」の開催場所を新宿眼科画廊さんに決めたのは8月終わり頃。

2009年9月
個展「No Reason」のDMができて、配布作業と、撮影を並行して。

2009年10月
個展「No Reason」のレイアウトとフォトブック作成作業。展示準備でフレームを発注したり、大型プリントを準備したり。ほとんど撮影をしていない(笑)

2009年11月
個展「No Reason」開催。
そして個展以降の協力者探しをはじめる。
そして、撮影再開。
at the riverside

2009年12月
「No Reason」撮影続く。
超作品宴会に出展させていただいたものの、大遅刻で大ヒンシュク。すみませんでした。
Re:444が本格始動。

そんなこんなで、非常に中身の濃い一年でした。
多くの方と知り合い、多くの方に支えられ、No Reasonとともに成長するmasashi_furukaを、2010年もよろしくお願いいたします。

No Reason 個展前書き

ちょっと日が経ってしまいましたが、個展の時に掲示していた「前書き」を掲載します。
ボクのこの作品に取り組む問題意識やスタンスが端的にまとまっているので。

DSC_9578

masashi_furuka写真展
No Reason
たぶん、生きることに、死ぬことに、理由なんていらない。
「File01: 死例001-012」

展示にあたって

本日は、masashi_furuka写真展 No Reason 「File01:死例001-012」に
ご来場いただき、誠にありがとうございます。
今回の展示は、現在制作中の疑似死体写真「No Reason」のシリーズ第一回展示となります。

現在日本では、毎年自殺者が3万人を越えており、また通り魔殺人や無差別大量殺人などが後を絶たないという社会。生死に関わる深刻な問題がある一方で、日常生活においてはこういった深刻な問題が、ある種の事なかれ主義や商業主義に比重を置いた情報伝達によって覆い隠されているかのように感じられたことはないでしょうか。
サイクリングやジョギングなどの健康ブームやロハス・エコなどやさしさ志向を声高に訴える一方で、日本に住むわたしたちの精神の健康にはなぜかバイアスがかかったようにやさしさに欠けた情報が溢れています。まるで何かに呪われているかのように。

この作品では、モデルの方々(自殺未遂経験、リストカット経験、鬱病発症、薬物依存などさまざま。精神疾患を持たない方も多い)に対して疑似死体体験を通じてあらためて自分の生死について俯瞰する機会を提供しています。モデルになっていただいた方から「すっきりした」「楽しかった」「また撮ってほしい」というポジティブな意見をいただくこともあり、この事実は私にこの作品制作を続ける大きな動機を与えてくれています。

またWEBなどで作品を見て興味を持っていただける方も多く、その大半が「生と死」について敏感に反応し、自らの「生と死」についても世相を反映した現代的な感覚を持っている方が多いと実感しています。その感覚は、おそらく私が高校生だった20年前には実感し得なかった感覚。それらを空気で感じとれる間は、今後も作品を撮り続けて、展示していきたいと考えています。


最後に、この作品は多くの方のご協力によって制作しています。この展示も、ただ一人欠けても実現しなかったと思います。ありがとうございました。
公募(すでに落選)に応募する際、ご意見をいただいた作家仲間のフジタユウコさん、ファッションデザイナー平岩さん、後輩F、ありがとうございました。
いつも助手をしてくれる後輩N、重要なメッセージをくれる月村さん、いつも支えてくれてありがとう。
モデルとしても参加している、まくずさん、ムシちゃん、あなたたちのおかげでたくさんの方にモデルになっていただくことができました。DM配りまでも…本当に感謝してます。ありがとうございました。
モデルとして参加していただいた方には、ひとりひとりに抱きついてキスしたいくらい。しませんが(笑)。みんな大好きです。
そして、制作当初から変わり者の私に愛想を尽かさず、いつも全力でヘアメイクやシーン提案をしてくださった前田麻美さん、パリに行っても明るく元気なあなたでいてください。本当にありがとう。展示が間に合って良かった(笑)

2009年11月吉日
photographer masashi_furuka

恒例の年末作家飲み会。

昨夜は、恒例の年末作家飲み会でした。
今年は参加者6名!これぐらいが1テーブルで話せて、なんかいい感じでしたね~。
幹事は、いつも兄貴にばっかりさせられん!とバリスタ管野くんが立候補してやってくれました!ありがとう!!

なんか、ディズニーランドの話が出て、このメンバーで行くと面白いな~と思って、思い付き企画を提案したら、通ってしまいました(汗)。
どうなることやら・・・。

なお、この飲み会の記念写真(プリクラ)は、月村さんのサイトに上がっています。
http://emes.web.fc2.com/

撮影が一段落したら、そろそろGEISAI申し込まないとな・・。

Waku Waku Mail

Waku Waku Mail

先日お手伝いした友人の仕事から。歌舞伎町にて。生っぽいライト、夜の雨、サングラスの謎の美人。アンニュイな感じ。意味不明なポーズ。好きな写真だ。

ピックアップphotoでは、これまでのmasashi_furuka作品の中から作者のお気に入り写真を紹介しています。
写真をクリックすると、Flickrにジャンプします。