42 No Reason第32回撮影

※この記事は2011年4月に書いた記事 に加筆修正しています。

 

今回のモデルは、東山佳永さん。
そして、またまた登場の大河くん。

東山さんはダンス・パフォーマンサーで、
しなやかで美しい肢体の持ち主。
昨年の竜宮美術旅館でのパフォーマンスを拝見し、
オレからラブコールを送って、モデルの承諾をいただいた。

事前に、赤田さん、Natsukiさんを交えて顔合わせを
行ったさい、某邸宅が候補に挙がったのだが、
なにぶんオレが休職の身で先立つものがない。

なので、代わりになりそうなところを探した。
そして、見つけ、実際に足を運んだのが、
上北沢にある「賀川豊彦記念・松沢資料館」という場所。

コンクリートの壁面で構成されたモダン建築で、
光の庭などがあり、綺麗なところだ。

しかし、オレの目当ては、さらにこの中にある「礼拝堂」だった。

撮影の交渉をすると、ご担当の方がとても親切かつ丁寧で、
社会学にオレが詳しいことが伝わったらしく、ひどく感心してくださった。

そして、案内された「礼拝堂」は、
昭和6年建築、というもの。

空気の澱みがなく、すごく感じが良くて、この場所に決めた。

今回の作品テーマは、
「天女の出産死」
だった。

そして、当日ご参加いただいたのは、以下の方々。
・モデル 東山佳永さん
・モデル 大河くん
・付き添い かなちゃん
・スタイリスト 赤田さん
・メイク Natsukiさん
・撮影助手 さとこさん
・撮影 Masashi Furuka

と、久々に大がかりの撮影になった。

というのも、作品テーマの通り、
これまで「死」のみが多くを占めた作品に、
新しく「生」、しかも「出産」を入れる、という
作品としては大きな転換点ともなりうる作品。

当日、記念館と予約時間のやり取りがうまくいってなかったのが
発覚し、撮影時間が少なくなってしまった。オレのせいだ。

赤田さんのスタイリングが冴える。

Natsukiさんも天女をイメージし、
素敵なヘアメイクだった。

撮影は巻きで進む。

メインカットをなんとか数パターン撮り終え、
あとは、東山さんの宣材を撮影。

とにかく逆光に透ける身体のラインが、
とても美しい。

そして、撮影終了。

実は、当初決めた料金よりも、
値引きして下さった。本当に「売れない写真家」にとっては、
涙が出るほどありがたい。

しかし、その浮いたお金で、
打ち上げでみんなで昼食www

入った地元の店が、またすごくて、
嘘みたいな大盛りや、意表を突く盛りつけで、
一同苦笑しっぱなし。

東山さんとNatsukiさんは、
オレが見つけていた銭湯へ。

そして、今回初の助手を申し出ていただいた
さとこさん、ありがとうございました。

礼拝堂の椅子の出し入れなど力仕事なども
手伝っていただいたり、高低を利用したカットの際に
フラッシュなどを移動していただいたり、
本当に助かりました。

オレは疲れてしまい、即帰宅したのであります。

で、このシリーズは、これまで使っていなかった「合成」を
使うことを前提としています。

小さい写真では、わからないのですが、
右下に輝くのは「カシオペア座」。

星座が意図するもの、それが伝わることを祈っています。

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