第10回の撮影は、これまでの撮影で現場にもっとも関係者が多く集まる撮影になった。
以下、箇条書きで参加者をご紹介しておく。
・モデル miyakenさん
・モデル まりちゃん
・ヘアメイク Natsukiさん
・スタイリスト 赤田さん
・スタイリスト助手 ゆかさん
・見学ww きよたさん
・撮影助手、記録 ツキムラさん
・撮影 masashi_furuka
時 間は前後するが、第9回撮影の前には、モデルのmiyakenさん(about tess のベーシスト)と撮影シーンを摺り合わせており、その後mixiでの協力者募集に応募いただいた、スタイリストの赤田さん、ヘアメイクの Natsukiさんと個別にお会いし、作品の説明やオレという人間、そして第10回の撮影シーンについてお話ししていた。
関係者も多く、オレもみなさんも忙しくて、撮影までに顔合わせはきなかった。
その間、メールでのやり取りのみ。
オレがまりちゃんの衣装の方向性を決めるのに時間がかかり、なかなか連絡できず、自分のせいでちょっと不安だったけど、腹を決めた。
確信していた。
コンセプトをぶらさずにいれば必ず良い画が撮れる、と。
現場に入ると、白い布を敷き、セッティングに入る。ライティングを極力フラットに、していく。
白い世界。
永遠とも思える中にしかし、確かに存在する縮小した時間。
それを表現していく。
赤田さんのスタイリング。
まりちゃんのドレスがかわいくも美しい。
miyakenさんの三揃えのスーツも意志の強さを感じさせる。
Natsukiさんのヘアメイク。
miyakenさんがどんどん凍っていく、それと同時にmiyakenさんの気持ちも設定に入っていく。
シュート開始。
途中、赤田さんのアイデアで、蜘蛛の巣が張ったようなものが命を持って行く。
留まることを知らない、悠久の時間。
結局、オレのわがままで予定の時間をオーバーし、スタジオの時間を延長。
それにお付き合いいただいた参加者各位にお礼を申し上げたい。
本当にありがとうございました。
モデルをしてくれたまりちゃんの言葉が、いまでも心に残る。
「みんな本当に真剣に本気で作品をつくっていて、それに自分も参加できたことがすごくうれしい」
そして、この写真は、File02のDMの写真になった。
白い世界。
凍え死にしていくのは、
人ではなく、
世界なのだろう。