もういくつ寝ると、みんギジです。

みんなでギジシタイ “ふたつ初冬”

今日で11月も終わりですね。
3月11日のことを思うと、時は止まらないという真実を嫌というほど思い知らされます。時の流れは、ときに優しく、ときに残酷で。

ご予約いただいた方々、本当にありがとうございます。
昨年11月の個展以来お会いしていない方、またそれ以上にお会いしていない方にもご予約いただき、うれしいと同時に身が引き締まる思いです。

 

ぶっちゃけていうと、話しが出てから半年ほど時間が経ちました。

いつもの如く思い付きです(あ、ひらめきと言うとかっこいいかな?)w

しかし、この日に向けて諸々準備をしてきました。
昨年の個展オープニングイベントは私ひとりがスタッフでしたが、
回を追うごとに増えて、今回は総勢10名の人に関わっていただいています。

 

ですから失敗は許されない、と言いたいところですが、
失敗するとは全く思っておらず、成功のイメージしかありませんwww

無論、当日のイメージトレーニングはしています。
ですが、それに縛られず、思いっきりやりたいと思います。
(何をするかは当日のお楽しみということで)

 

さて、予約がなくても、このイベントは当日ご入場いただけます。
若干ですが、当日に来ていただいてもなんとか入れると思います。

一回りも二回りもパワーアップした「みんなでギジシタイ」。

ご期待は裏切りません。
みなさまのお越しを一同お待ちしております。

イベント概要

みんなでギジシタイ “ふたつ初冬”

12月3日(土)新宿眼科画廊 [地下スペース]にて開催!
新宿区新宿5-18-11
地図

入場料(1ドリンク・軽食付き) 事前予約 2,000円/当日 2,500円

※ミュージシャンの生演奏が作り出す世界観のなかで、ギジシタイになっていただき、それを写真家が撮影します。
※ギジシタイになっていただいた方には後日写真データをお渡しします。
※ギジシタイになることなく観覧のみの入場も歓迎いたします。

15:00 開場
15:30 第一部「初冬〜聖〜」開演
休憩・飲食・映写会
17:00 第二部「初冬〜裂〜」開演
18:00 終了
映写会、懇親会
18:30 イベント終了

予約は、下記メールアドレス宛に、メールのタイトルを「みんなでギジシタイ予約」、メールの本文にお名前、参加人数、メールアドレスをご記入してお送りください。
37degiji4tai@gmail.com

http://ameblo.jp/minnnade-gijishitai/

13 No Reason第7回撮影

彼女からメッセージが来たのは、
2009年04月27日。
初めて会ったのが、2009年5月9日。

その日の夜、まえださんとオレは彼女を待っていた。

No Reason のキャッチコピー(※1)だけを見て、メッセージをくれた初めての人。
それが彼女だった。

初めてでも写真と変わらぬ印象。
はきはきとした物言いが清々しい。

夜の待ち合わせでそれほど時間がないことから、早々と渋谷駅前のCafeに入った。

3人で話し、想定する撮影シーンなどを1時間ほど話して、その日は別れた。

そして、その日から約4ヶ月。
ようやく彼女を撮影したのは、9月12日だった。

当初想定していた撮影シーンとは全くことなるため、撮影日の一週間前、オレとモデルさんで新宿御苑に下見に行った。想定シーンは野外だ。

死に場所を探すのは、
どうしてこうも気が安らぐのだろう。

晩夏の日差しは、
なぜかサボテンの棘を思い出させる。

木陰の風は、
まるで記憶を運び去るかのように、
やさしくそよぐ。

写真のコンセプトは、Flickrにアップした写真のタイトル通り。
「a vampire’s suicide」。

疑似死体写真プロジェクト「No Reason」-a vampire's suicide

死ねない吸血鬼は、何を思って
死を選ぶのだろう。

生きたくない吸血鬼は、生きている間
何をその糧としたのだろう。

まえださんとは、No Reason以外の撮影もしていたものの、その日は久々の疑似死体撮影だった。

しかし、撮影日はあいにくの雨。
当日午前に急遽スタジオを予約し、集合場所を変える。まだ使ったことのないスタジオだが仕方がない。

スタジオの片隅に倒れる牙なき吸血鬼。

それにしても、なぜか深い悲しみを感じる彼女の存在はなんなのだろう。

撮影が終わると雨は止んでいた。

まだまだ撮れると思うし、また撮る機会があるだろうと思う。

遠音さん、そのときまでお元気で。

※1 たぶん、生きることに、死ぬことに、理由なんていらない。

12 展示会場探しと作品コンセプト固め

前回の撮影までで、合計10組撮れたことで、展示のめどがようやくついた。
それと同時に展示会場を探し始めた。

これまで主に展示していた飲食店では、疑似死体はさすがに合わないかな(というか迷惑だ)と思い、貸しギャラリーを探し始めた。

地区の候補は3つあった。
下北沢、吉祥寺、そして新宿。

まず下北沢は、5,6箇所のギャラリーを回ったけど、諸条件に該当するところがなくて断念。

吉祥寺は、ひとつ気になったギャラリーがあったが、雰囲気が合わず。日程の問い合わせを入れていたのだが、返事が来る前にキャンセルをしてしまった。

そして、残るは新宿。
7月にポートフォリオ展に出展させていただいた新宿眼科画廊さんが候補として残った。

タナカさんにアポを取り、作品写真やコンセプト説明をした。

そして展示にあたっての懸念を話したが…

「全然うち大丈夫っすよ!」

という言葉に背中を押されて、

「じゃぁ、お願いします!!」

と展示を決めた。

時を前後して、8月頭ぐらいに作品コンセプトをずっと詰めていた。
読んだ本は、心理学関係、自殺関係、社会学、精神医学関係など。写真の本なんて一切読んでないww

9月3日に発表した作品メッセージは、その後何度となく見直したものの、結局展示まで手を入れなかった。

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作者からのメッセージ

現在、日本では年間3万人を超える人たちが自殺している。一方、無差別大量殺人が後を絶たない。

底が抜けた社会の中で、生きることや死ぬこと、殺すことに理由を求めても、
その答えは風に吹かれ、
宙を舞うばかりだ。

現代社会という病巣、
自己責任という責任放棄、
平和という奇跡、
自由という嘘、
生存という残酷、
死という現実、
愛という真実。

どうか、愛するあなたよ、いつまでも健やかに。

時とともに社会はうつろい、
時とともに人は生まれ、
時とともに人は死ぬ。

そして人は、人とともに生き、人とともに死ぬ。

どうか、愛するあなたよ、
いついつまでも安らかに。

※本作品は自殺や殺人を推奨するものではありません。
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このメッセージを作った後に、DMとして、必要な要素だけを編集し直した。

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作品案内
masashi_furuka写真展
『No Reason』
たぶん、生きることに、
死ぬことに、理由なんていらない。

「File 01: 死例 001-012」

日本――
年間3万人を超える
自殺者、後を絶たない
無差別大量殺人。

「生と死」が日常から
隔離され、メディア空間の
中でのみリアルな輝きを
放つようになってから、
もうどれぐらい
経ったのだろう。

この作品は、
現在そしてこれから
日本に生きる(死ぬ)
わたしたちの日常に
再び「生と死」を
取り戻す試みと
その記録である。

========

たぶん、

きっと、

このメッセージを

オレは死ぬまで忘れないだろう。

11 No Reason第6回撮影

第6回撮影は、第5回の1週間後の夏日が強い日だった。ほぼ1日がかり。

新宿駅で集合し、早速東口のさくらや前でカズマくんが血まみれにw

このときのメンバーは、ムシちゃん、カオルくん、カズマくん。

すごく天気が良くて、いや良すぎて、影が強すぎたため、撮りはじめてすぐに、この場所で撮ることを断念し、別の場所を探すことに。

歌舞伎町に移動し、撮影。

昼過ぎというのになぜか閑散としている。
夏休みも終わり、という時期だったからなのか。

血糊を大量に投入し、ここで、カズマくんはもう一度死亡。

例によって、いろいろな角度から撮る。
ピアスに光る
夏の光が、
なぜか鈍い。

撮影後、ゲームセンターで血糊を落として、ここでカズマくんとはお別れ。
お疲れさま~。

そして、都内某所の友人いと菌邸に向かう。
最寄りの駅でランチくん合流。
そしていと菌さん(この時鬱だった)も合流。

カフェで「一服」した後、いと菌邸で撮影。
それにしても、ランチくんは常に目が死んでるw
でもかっこいい。

ムシちゃんはコスプレ。
金髪ウィグ似合いすぎて。

あ、この人のかわいさは、あごのラインにあるのだと、このときわかった。

そして、ランチくんが手際よくスニフ死準備。

撮るときもほとんど撮影前と表情が変わらないw

つまり死んでいるwww

すごく撮りやすかった。

その後、いと菌さんの宣伝用写真も撮影し、いと菌邸での撮影終了。
ありがとうございました。

そして移動して行き着いたのは、とある神社。

ここで大階段落ちのカオルくん。
彼もすごく目がいい感じ。

この写真は大きく引き伸ばさないと、目がわからないので、展示まで公開しないと決めた。

というわけで、2回目の大撮影会終了。
みんなとても協力的で、しかもそれぞれに魅力があって、(みんな目にハンパ無い個性がある)とても撮ってて楽しかった。

これで、ひとまずの目標だった10組を越えた。残るは女性二人。
ずっと前から希望を聞いていたのだけれど、いろいろ都合が付かず、延びていたけど、待っていてくれた、お二人にいまでも感謝している。

10 No Reason第5回撮影

大撮影会の会場となったのは、都内某ハウススタジオ。 都心にあるこのスタジオは使いやすい。

スタートは、繭ちゃんのバスルームでのリスカ写真から。
いろいろ試してみるが、ライティングが非常に厳しい。結局アベイラブルで撮った。

そして、メインのなーくんとムシちゃんの
「しあわせにしにたい」シーン。

ここで遅れてきたまくずさんも参加。

ソファの回りにばらまかれるお薬たち。

空きの殻までこんなに集めてくれていたことに感謝しつつ・・・空気が変わるのを待つ。

やや曇り空で、ベランダから差す光は夏の昼過ぎだというのに弱い。

ライティングは暗部を起こす程度にして、極力抑えめにした。陰影を残してフラットになりすぎないように。

シュート開始。
いろいろな角度から撮る。

DMで使っているものは少し高めから撮ったパースが一風変わったショット。

徐々に近づいては離れ、周辺のものを撮って終了。

繭ちゃんがリスカする前のも撮って!と提案してくれたので、 よ~し、と撮影。

カミソリを持つ手がセツナイ。

まくずさんは、彼女のひらめきで、台所のオーブンに突入ww

縦長の採光窓から差し込む光がとてもきれいだ。

これで、作品撮影終了。

終わりに、控え室でも記念撮影。

ムシちゃんとまくずさんのツーショット写真。

カーテンが白いのを活かして、レフを使い、シャッターも遅めにして、明るめに仕上げたいい感じの写真になった。

この日撮影予定だったDJ Lunch氏は、後日撮影となった。

そして、またそれが大撮影大会になるのだということを、オレはまだ想像すらしていなかった。