個展No Reason File03「死例:000-035」では、今まで公式には開催しなかったオープニングイベントを行った。
その中でも、ご紹介しておきたいのは、オープニング撮影会「みんなで疑似死体」という、カンタンにいえば「参加型撮影イベント」だ。
加えて、撮影した写真をその1時間後の「オープニングパーティ」で映写し、それを来場者が鑑賞する、という企画。
残念ながら、当日参加者のドタキャンが相次ぎ、13名ほどの応募者のうち、当日撮影に参加いただいたのは6人の方々。
しかし、6人も集まったことに、
とてもありがたいと思う。
実はこの企画を実現するまでにも、紆余曲折があった。
新宿眼科画廊の近くの公園での撮影許可を取るため、新宿区役所へ申請したのだが、企画書を一瞥し門前払いをくらった。
人数が多すぎる、という理由で。
(当時30名を上限として想定し、申請した)
その時点で、もうロケ地は選択の余地はなくなった。
新宿御苑だ。
撮影結果は、満足のいく仕上がりだ。
映写も好評だった。
その中から2枚だけ掲載しておく。
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そして、11月は諸々のイベントが週イチで続き、正直言ってすべて終わった時に疲れ果てた。
そのためか、12月上旬はなかなか動けず歯がゆかった。
それでも、撮影の予定を立て12月には疑似死体撮影を2回行った。
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しかしここでは、先に先述の「みんなで疑似死体」と関連する「ミンナデギジシタイ」の話をする。
お世話になっているartmania cafe gallery yokohamaでクリスマスパーティの企画が飛んでしまったと聞いた。
お節介ながら、これは一肌ぬがなければ、と企画をかって出た。
先の個展File03の「みんなで疑似死体」に参加したいけどできない、見学したい、などの反応を得ていたので、それをクリスマスバージョンにすることにした。
急遽企画を立ち上げたため、いろんな人を右往左往させてしまったが、最終的には、常々なにか一緒にやろう、と話していた、about tess のベーシストのひとり、オレの心友miyakenさんに相談した。
すると、一緒にチャレンジしようと言ってくださった。
二人で話し合い(もちろん酒ありw)、出たキーワードは「鼓動」。
不思議なほど意見と感覚が一致した。
これだけで十分だった。
オレはスナップに出掛けて、作り上げたい世界観を写真にして送り、それに対して、miyakenさんがさらにキーワードを産み出す。
「過激な独裁者のストリップショー」
クリスマスということで多忙であろう参加者の都合を考え、二部構成とした。
個展File03に、二度も来てくれたまりちゃんに手伝いを依頼し、シスターのコスプレをさせる。
おれは司祭のコスプレw
一度目は、無我夢中で撮り切った。
すごく不思議な空間。
一度目の後、予定通り反省会をして、二度目は人数が増えるため途中で移動させることと、miyakenさんと音の打ち合わせをした。
Ustream配信もした。
二度目では、星之ちゃんとるりこちゃんが衣装を交換するなど、参加者同士の交流も生まれた。
クリスマスは、もともとはキリストの聖誕祭ではなく、豊穣を祈る祭だった。
蝋燭のみの暗闇の中で、鼓動を奏でるベース。
それに呼応し響くシャッター音。
こんなクリスマス、滅多にない。