※この記事は2011年4月に書いた記事 に加筆修正しています。
今回のモデルは、東山佳永さん。
そして、またまた登場の大河くん。
東山さんはダンス・パフォーマンサーで、
しなやかで美しい肢体の持ち主。
昨年の竜宮美術旅館でのパフォーマンスを拝見し、
オレからラブコールを送って、モデルの承諾をいただいた。
事前に、赤田さん、Natsukiさんを交えて顔合わせを
行ったさい、某邸宅が候補に挙がったのだが、
なにぶんオレが休職の身で先立つものがない。
なので、代わりになりそうなところを探した。
そして、見つけ、実際に足を運んだのが、
上北沢にある「賀川豊彦記念・松沢資料館」という場所。
コンクリートの壁面で構成されたモダン建築で、
光の庭などがあり、綺麗なところだ。
しかし、オレの目当ては、さらにこの中にある「礼拝堂」だった。
撮影の交渉をすると、ご担当の方がとても親切かつ丁寧で、
社会学にオレが詳しいことが伝わったらしく、ひどく感心してくださった。
そして、案内された「礼拝堂」は、
昭和6年建築、というもの。
空気の澱みがなく、すごく感じが良くて、この場所に決めた。
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今回の作品テーマは、
「天女の出産死」
だった。
そして、当日ご参加いただいたのは、以下の方々。
・モデル 東山佳永さん
・モデル 大河くん
・付き添い かなちゃん
・スタイリスト 赤田さん
・メイク Natsukiさん
・撮影助手 さとこさん
・撮影 Masashi Furuka
と、久々に大がかりの撮影になった。
というのも、作品テーマの通り、
これまで「死」のみが多くを占めた作品に、
新しく「生」、しかも「出産」を入れる、という
作品としては大きな転換点ともなりうる作品。
当日、記念館と予約時間のやり取りがうまくいってなかったのが
発覚し、撮影時間が少なくなってしまった。オレのせいだ。
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赤田さんのスタイリングが冴える。
Natsukiさんも天女をイメージし、
素敵なヘアメイクだった。
撮影は巻きで進む。
メインカットをなんとか数パターン撮り終え、
あとは、東山さんの宣材を撮影。
とにかく逆光に透ける身体のラインが、
とても美しい。
そして、撮影終了。
実は、当初決めた料金よりも、
値引きして下さった。本当に「売れない写真家」にとっては、
涙が出るほどありがたい。
しかし、その浮いたお金で、
打ち上げでみんなで昼食www
入った地元の店が、またすごくて、
嘘みたいな大盛りや、意表を突く盛りつけで、
一同苦笑しっぱなし。
東山さんとNatsukiさんは、
オレが見つけていた銭湯へ。
そして、今回初の助手を申し出ていただいた
さとこさん、ありがとうございました。
礼拝堂の椅子の出し入れなど力仕事なども
手伝っていただいたり、高低を利用したカットの際に
フラッシュなどを移動していただいたり、
本当に助かりました。
オレは疲れてしまい、即帰宅したのであります。
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で、このシリーズは、これまで使っていなかった「合成」を
使うことを前提としています。
小さい写真では、わからないのですが、
右下に輝くのは「カシオペア座」。
星座が意図するもの、それが伝わることを祈っています。