なんだかんだと、人に見せる前に書くと、言い訳を先にしている感じがしてしまい、とても惨めな気になるので、フォトブック「Alternative Photograph」をつくるにいたった経緯を書くまでにしておく。
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ちなみに、Alternative Photographの全写真解説書(というか、コメント集)を、B5白黒両面コピーで、勢い余り、作ってしまったので、欲しい方はどうぞ。
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今まで、商品として作っていたのは、プリントやポストカードばかりだった。
そういう商品に適する写真というのは、自然に「一枚完結の写真」になる。
しかし、ここしばらくは「人」をモチーフにした作品が多く、こういった写真は、たとえ「すばらしい一枚完結の写真」であったとしても、なかなか購入して手元に置こうと思う人は少ない。
そういう事情があるから、新しい「一枚完結の写真」ばかりを、商品にできないのだ。
加えて、最近は「複数の写真で意味と印象を構成する展示」を指向している身としては、「一枚完結の写真」だけでは伝えきれないことが、増えてきてしまった。
組写真と単発写真のどちらが良いか、という論議は他に譲るとして、作家としていま現在のmasashi_furukaは、写真を組み合わせて意味を伝えることを指向している。
これまでも、展示の場には欠かすことなく、お手製の「ブック」を置いて、たくさんの方々にご覧いただき、さまざまなご意見・ご感想をいただいた。
これはこれで良い点がたくさんあるのだけれど、会場に来ないと見ることができない、という最大の欠点に、いろいろと現時点での限界を感じてしまった。
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簡単に言えば、「欲が出た」ということかも知れない。
オレの、masashi_furukaの作品を少しでも気に入ってくれる方々が、手元に置きたい、と思ったときに、「オレの意図が少しでも伝わりやすいカタチ」で提供したい、ということだけだ。
期待、応援してくれている方々に、感謝の気持ちを、そしてオレの作品を、お届けしたい。
欲と表しているのは、所詮、写真というものは、見る側がその意味や印象を決めるという大前提のなかで、「伝えたい」と望んでいるからだ。
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ま、こんなことを書いても、デザインフェスタの会場では、まるで低姿勢で「よろしくお願いします!」とフライヤーを配る自分の姿が、目に見えていて、よくもこんなん書いといて恥ずかしくないんかよ! と自分でツッコミながらも、そうせざるを得ない性癖を呪いつつも、明日への望みをつないでいるのである。