2回続いた成功と3回目での挫折。

さて、絵露愚乱末世の話を続けていく。主宰ではあるし、企画・プロデュースを謳っているものの、あくまで一個人の見解だと思って欲しい。みんなそれぞれ意見や想いはあるので。

1回目を終えて、インディペンダントな作家グループにしていきたいと思っていたので、2回目は新宿眼科画廊さんに展示会場を変え、3回目は吉祥寺のgallery re:tail さんへと転々としていった。これについては賛否両論あると思う。個人的には、同じ会場で何回も続けていると既視感が強く「ただ作家を変えただけ」みたいになるのを避けたかった。

1回目はイベントも行列待ちができるほどで大盛況だったし、展示もこれでもか!というほどに壁や階段の隅々に作品が溢れエネルギッシュな展示になった。出展していただいた作家さんの気合と努力の賜物だと思う。

2回目は千葉くんのインスタレーション企画「千魔羅観音」をはじめ、共通テーマ作品として各作家の作品とは別に制作してもらい投票してもらうなど、実にグループ展らしいまとまった展示だった。

3回目はというと、高名なエログロ漫画家の氏賀さんや朝倉景龍など質の高い作家さんも参加し、展示的には会場も広く一番出来が良かったのではないかと思う。ただ宣伝的にイベントは集客に難があるなど課題が多く見つかった。なにより、惰性というのを俺自身は強く感じていた。

広いし、展示もよいのだが、2週間という会期はやはり長すぎたかもしれない。それに偶然ではあるが俺の個人的な事情(精神状態やら仕事やらなにやら)が崖から落ちる寸前みたいな状況だった(苦笑)こともあり、疲労がピークに達してしまった。

 

その後、このブログでも空白期間があるように一切のアート活動をしばらくの間しなかった。
できなかった。やる気がおきなかった。
生きるだけで精一杯だった。

土スペというイベントを縁があって池袋でやったものの、集客は芳しくなく、9ヶ月で打ち切りになった。俺の心は砕け散った。

そして、ただただ時が流れた。

(続く)

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