03 No Reason 始動

やはり大きかったのは、今も手伝ってくれている
ヘアメイクまえださんとの出会い。

SUZU CAFEの時の展示では、別の方にお願いすることにし、まえださんには会ったその日に断りの電話を入れなければならなかった。

その時、同時に次のオレの作品には、絶対手伝ってもらうから、と伝えていた。

彼女がいなかったら、No Reasonは、
はじまらなかったとさえ思う。

「きれいで、明るい、死体」 の
コンセプトを伝えると、
「おもしろそう!!」と言ってくれて。

オレは仕事以外で
久々に絵コンテを描いた。

そして、これまでオレの作品に出てくれた方々の中からモデルを選ぶと同時に、5月の公募締め切りまでの日数を逆算し、撮影回数を決めた。

どのモデルさんも協力的で。

え?死体?
という人は皆無。

みんな、いいひとばかりだ。
素直にそう思った。

02 御苗場にて

3月は渋谷の「SUZU CAFE」にて展示していたり、そのイベントだったりで、なんかバタバタしていた。今思えば、本当に時間がなかったんだなぁ、と思う。

another capture of "a shape of beauty"

そして、次の作品のことを考えはじめる。
もっと非日常を増やした、わかりやすい写真を撮りたい
「きれいで、明るい、死体」それがはじまりだった。

そして急速に言葉とイメージが集まってきた。

まだぼんやりとした宇宙の始まりの「ガス雲」みたいな状態だけど。

そして、御苗場の搬入にミスって、しかも、展示作業中に現場で冷静になることが出来ず、わけのわからない展示になってしまった。

土日の講評のために、会場に行くも、自分のブースには恥ずかしくていられない、展示を止めて帰りたい、と精神状態がどん底に。

会場で、月村さんに電話して、助けを求め、ようやく落ち着くも、やはりつらかった。

01 御苗場まで

そもそもオレは、写真で「日常にある非日常」を撮っていた。
初めて人前で展示した「Alices ~prople in tokyo~」では、日常の中のちょっとした不安や不満という「違和感」をテーマに、「不思議の国のアリス」を表現のコンセプトとして作成していた。

それより前にさかのぼれば、スナップにおいても同様で、ふとした瞬間に気になる光や影、形、色…そんなものばかりを撮っていた。

時は流れて、2009年の3月。
「御苗場」というイベントに出展するために、作品撮りを考えた。ちょっとインパクトがあって、不思議な絵を撮りたい。

そう思って撮ったのが、
「a nymph in a short rest」という作品。オレの中では、「非日常側から日常を見る」という視点で撮ったもの。これを大判のパネルにして展示することにした。

a nymph in a short rest
a nymph in a short rest