02 御苗場にて

3月は渋谷の「SUZU CAFE」にて展示していたり、そのイベントだったりで、なんかバタバタしていた。今思えば、本当に時間がなかったんだなぁ、と思う。

another capture of "a shape of beauty"

そして、次の作品のことを考えはじめる。
もっと非日常を増やした、わかりやすい写真を撮りたい
「きれいで、明るい、死体」それがはじまりだった。

そして急速に言葉とイメージが集まってきた。

まだぼんやりとした宇宙の始まりの「ガス雲」みたいな状態だけど。

そして、御苗場の搬入にミスって、しかも、展示作業中に現場で冷静になることが出来ず、わけのわからない展示になってしまった。

土日の講評のために、会場に行くも、自分のブースには恥ずかしくていられない、展示を止めて帰りたい、と精神状態がどん底に。

会場で、月村さんに電話して、助けを求め、ようやく落ち着くも、やはりつらかった。

01 御苗場まで

そもそもオレは、写真で「日常にある非日常」を撮っていた。
初めて人前で展示した「Alices ~prople in tokyo~」では、日常の中のちょっとした不安や不満という「違和感」をテーマに、「不思議の国のアリス」を表現のコンセプトとして作成していた。

それより前にさかのぼれば、スナップにおいても同様で、ふとした瞬間に気になる光や影、形、色…そんなものばかりを撮っていた。

時は流れて、2009年の3月。
「御苗場」というイベントに出展するために、作品撮りを考えた。ちょっとインパクトがあって、不思議な絵を撮りたい。

そう思って撮ったのが、
「a nymph in a short rest」という作品。オレの中では、「非日常側から日常を見る」という視点で撮ったもの。これを大判のパネルにして展示することにした。

a nymph in a short rest
a nymph in a short rest

もうしばらくお待ち願います。

年末進行で、ヘアメイクさん、スタイリストさんが出張で東京にいないので、
撮影日程の調整にすごく時間がかかっております。

モデルさんで撮影をお待ちいただいている方々、
本当に申し訳ありません。

決定次第、順に御連絡させていただきますゆえ、
もう少々お待ち願います。

みんなでギジシタイ 会場のみの物販があります。

さて、12月3日の「みんなでギジシタイ 〜ふたつ初冬〜」に向けて、
もろもろ準備をしております。

内容につきましては、既報の通りですが、
当日会場のみの物販も行います。

  • 写真集「No Reason FIle01:死例001-012」 950円
  • 写真集「贄」1,200円(在庫希少)
  • No Reason Digital Book:01 Special Edition(DVD-ROM) 予価800円 5枚限定

いずれも在庫はそれほど多くは準備しません(というよりできません^^;

とりわけ、No Reason Digital Book:01 Special Editionは、
「日本語版」「英語版」に加えて、特製iPhone用壁紙を付録として収録しています。

このジャケットが目印です。品切れが予想されますのでお早めにお買い求めください。

ヒラメキとタメイキ

昨日は新宿眼科画廊でタナカさんと打ち合わせした。

まぁ「みんギジ」は、だいたい確認してあるので、サクッと。

絵露愚乱末世2も日程を決めた。
同時期に行われる展示で相性がよいものをタナカさんが、
選んでくれて提案してくれたので、これもスムーズに。

あとは、個展の相談。
悩んでいた部分に割りきりができたので、それが軸になる。
位置づけも明確になる。
こういう整理能力はあるし、それが起点になり、
また新しい展示物がみえてきた。

雲みたいなコンテンツ(展示物やこれまでの作品、展示手法)に、
雲間ができて、そこから光が射し込む。

そして、昨日はいろいろな物事が一巡した感覚が湧き上がった。
一年、五年、十年、二十年・・・。

還ってきたのか、離れたのか、
そんなことどうでもいい。

繰り返されるデジャヴと対峙し、
タイムスリップのような感覚を乗り越えて来た。

安堵だろうか、不安だろうか、
心がため息をつく。

平穏とは程遠く、
荒涼といないはあまりにも煌びやかで、
閑寂というには身体性が欠如した存在。

業を背負いつつ駆け抜ける背中を
気にしている余裕など、オレにはない。