顔合わせの時に疑問ばかりが浮かんだ。
そして、撮影が終わっても、その疑問は消えなかった。
なぜ、こんな普通のOLが疑似死体になりたがるんだ?という疑問。
顔合わせする前に、メールで一度聞いた。なぜ疑似死体モデルに応募したのか?と。
明確な答えは特になかった。
顔合わせは、オレとモデルのYさんの二人で。
2009年の12月。新宿のお好み焼き屋で。
聞けば、年は離れているけど、高校が同じ学区でw 家もオレの高校の近くで、土地勘のあるところ。偶然って、どこにでもある。
聞けば撮影のモデルは、一回やっただけ。
馴れてもらうために、年末に、立川の昭和記念公園でテスト撮影をした。しかも馴れてもらうために、すごく普通のポートレートwww
ま、そういうのも撮れるけど・・・。しかも普通に綺麗に。
そして、数ヶ月が経ち、都内某所にて撮影。
場所については事情により詳しくは書けません。
でも、久々の青空の下の写真。
冬の終わり、小春日和の空気、風。
テーマは「爆発死」。
とても気持ちのよい撮影だった。
思うところあって、今回はヘアメイクさんなしの写真にした。それにしても、いま最初のメールのやり取りを読み返してみても、疑問は消えない。
でも、疑似死体モデル志望の理由なんて、なくていいかも知れない、とも思う。作品に通じるなにかを、言葉にできないなにかを、モデルを志望する方の心の奥底にオレが見つけられるのなら。