前回の撮影までで、合計10組撮れたことで、展示のめどがようやくついた。
それと同時に展示会場を探し始めた。
これまで主に展示していた飲食店では、疑似死体はさすがに合わないかな(というか迷惑だ)と思い、貸しギャラリーを探し始めた。
地区の候補は3つあった。
下北沢、吉祥寺、そして新宿。
まず下北沢は、5,6箇所のギャラリーを回ったけど、諸条件に該当するところがなくて断念。
吉祥寺は、ひとつ気になったギャラリーがあったが、雰囲気が合わず。日程の問い合わせを入れていたのだが、返事が来る前にキャンセルをしてしまった。
そして、残るは新宿。
7月にポートフォリオ展に出展させていただいた新宿眼科画廊さんが候補として残った。
タナカさんにアポを取り、作品写真やコンセプト説明をした。
そして展示にあたっての懸念を話したが…
「全然うち大丈夫っすよ!」
という言葉に背中を押されて、
「じゃぁ、お願いします!!」
と展示を決めた。
時を前後して、8月頭ぐらいに作品コンセプトをずっと詰めていた。
読んだ本は、心理学関係、自殺関係、社会学、精神医学関係など。写真の本なんて一切読んでないww
9月3日に発表した作品メッセージは、その後何度となく見直したものの、結局展示まで手を入れなかった。
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作者からのメッセージ
現在、日本では年間3万人を超える人たちが自殺している。一方、無差別大量殺人が後を絶たない。
底が抜けた社会の中で、生きることや死ぬこと、殺すことに理由を求めても、
その答えは風に吹かれ、
宙を舞うばかりだ。
現代社会という病巣、
自己責任という責任放棄、
平和という奇跡、
自由という嘘、
生存という残酷、
死という現実、
愛という真実。
どうか、愛するあなたよ、いつまでも健やかに。
時とともに社会はうつろい、
時とともに人は生まれ、
時とともに人は死ぬ。
そして人は、人とともに生き、人とともに死ぬ。
どうか、愛するあなたよ、
いついつまでも安らかに。
※本作品は自殺や殺人を推奨するものではありません。
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このメッセージを作った後に、DMとして、必要な要素だけを編集し直した。
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作品案内
masashi_furuka写真展
『No Reason』
たぶん、生きることに、
死ぬことに、理由なんていらない。
「File 01: 死例 001-012」
日本――
年間3万人を超える
自殺者、後を絶たない
無差別大量殺人。
「生と死」が日常から
隔離され、メディア空間の
中でのみリアルな輝きを
放つようになってから、
もうどれぐらい
経ったのだろう。
この作品は、
現在そしてこれから
日本に生きる(死ぬ)
わたしたちの日常に
再び「生と死」を
取り戻す試みと
その記録である。
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たぶん、
きっと、
このメッセージを
オレは死ぬまで忘れないだろう。