※この記事は2011年5月に書いた記事 に加筆修正しています。
33回の撮影が2011年の2月末。
それから次の撮影まで、
1ヶ月以上空いた。
言うまでもない。
東日本大震災があったためだ。
モデルさんはすでに決まっていた。
ホームページを見て、
mixiのメッセで応募してきて
くださった。
彼女は非日常的な世界での死を
希望されていたのだが、
震災などもあったため、
オレの思考がまとまらなかった。
●
シーンを思い浮かべるきっかけに
なったのは、皮肉ながら、
知り合いが被災状況を
教えてくれたことだった。
撮影は被災地を選んだ。
モデルのあやねさんも、
了解してくれた。
ロケハンをしようと思っていたが、
Webを検索すれば、詳しい町名まで書いた被災状況のわかる写真があったので、
見当はついた。
撮影シーンはリアル路線なので、
オレとあやねさんだけ。
顔合わせも都合が合わず、 撮影当日に。
そしてロケ地にいくまでに概要を説明。
ロケ地を歩く。
いたるところに地震の爪痕が
生々しく残っている。
フォトジェニックな場所を選んで、
2シーンを撮影した。
不届き者だと思う方も
いるだろう。
でも、オレは今回の震災で
お亡くなりになった方々とは、
別のテーマを扱っている。
震災でオレの作品テーマが変わることはない。
不謹慎ながら、
外国のニュースサイトで、
被災された方の遺体写真をいくつも見た。
ご冥福をお祈りするしかない。
そして、オレは
揺るぎないテーマを持って
作品を創り続けるしかない。
●
撮影後、あやねさんと、
駅前のファーストフードで
いろいろ話した。
珍しい経歴の持ち主なのだが、
今後も被写体として、
他の作品に登場いただく予定なので、
ここでは伏せておくw
最後に、撮影は、
砂埃がひどく、
たいへん難儀したことだけ、
お伝えしておこう。