28 No Reason第19回撮影

この日は、ひさびさにリアル路線の撮影。
モデルは、都さん。

スタッフは、るかのみ。
とにかくなにもかもシンプルに撮影したかった。

ロケハンは、るかが行い、写真を送ってもらい、
場所を決めた。シチュエーションは、公園で農薬を飲んで自殺、というもの。

メイクはるかの家ww

公園をいくつも回ろうとするが、
あっさり理想のロケ地が見つかる。

初春の影が長く、ゆらゆらとしていて心地よい。
シュート開始。

2シーンを撮る。
撮る、撮る。

遊具がオレの脳を刺激する。
離れてはより、よっては離れる。

無我夢中で撮る。

そして、撮影終了。
都さんにはけっこう、無理な体勢をお願いしたが、快く応じていただき、とても撮影しやすかった。肢体が長い方で、とても画になり、撮影しやすいし、なにより雰囲気がある。

展示しなかった画もかなり好きなのだけれど、
展示の都合で選んだ。

死例に対峙できる写真。
それを選んだつもりだ。

27 No Reason第18回撮影

File02の中でも、この日の撮影はかなりファンタジーにふった(=作り込み度合いが高い)作品だった。

コンセプト決めの時点から、それは出ていて、いっそうのことなら一人のモデルさんで、2シーンを撮ってしまおう、という仕事ではよくあるが、疑似死体撮影では、はじめて。

というのも、No Reasonでは、基本的に、ひとり一回しか出演しない(=死ぬのは一度きり)というルールだから。

同じ顔が何回も出てくると、それはそれで嘘っぽい。

で、1日がかりの撮影は、赤田さんのアシスタントのゆかちゃんの伝で、某専門学校をお借りしての撮影。
朝から日が暮れるまでみっちり撮影でした。

とにかく、モデルのみつかさんがきれいで、スタイルや肌の手入れが行き届いている。

ポージングや、死に様も見事でした。

撮影内容は、ひとつが「メデューサの自殺」。
これは屋上で撮ったのだけれど、この日はとても
風が強くて、かなり苦労した。

もうひとつは、「水死」。

この専門学校から少し離れた川の近くの噴水で。とにかく時間がなく、オレと赤田さん、Natsukiさん、そしてみつかさんとで、ががががっと撮影。

時間帯もロケ地もよく、雰囲気のある絵になったと思うのだが、どうだろうか。
(実際、File02の展示では、この「水死」の写真は、非常に評判が良かった)

この日は、赤田さんやNatsukiさんのクリエイティブが炸裂していて、とても面白かった。

*追記
この撮影は、2010年3月に行い、この記録をいま2010年11月に書き直している。
ファンタジー路線は、時期を見て、今後も行っていきたいと思っている。

26 No Reason第17回撮影

この日は初の遠征撮影。
ロケ地は赤田さんからの提案で神奈川県の某所。とても雰囲気が良くて、ここで撮るしか!と盛り上がって撮影決行。

遠路はるばるお集まりいただいた方々。ありがとうございました。

・モデル non.さん
・モデル minaさん
・付き添い minaさんの旦那さん
・ヘアメイク Natsukiさん
・スタイリスト 赤田さん
・スタイリスト助手 ゆかさん
・撮影助手 るか
・撮影 masashi_furuka

ロケ地近くで集合し、ロケハンをするも、まだ明るいし、着替えするところもメイクするところもない。
というわけで、カラオケボックス探し。携帯で検索し、電話をかけて、ようやく見つかった。
繁華街なのに、意外とないものだ・・。

メイク待ち時間は、みなさん、お疲れで、テーブルで寝る場面も・・・
ともかく、お疲れさまです!

まだ春先の日は短くて。ロケ地に着く頃には、日が傾いていて、巻き気味でシュート開始。

意外と通行人が多くてフレームに入ってきて、撮るのに神経を使う。

ようやく画になってきて、塀に上ったときに、蔓にストラップが引っかかってカメラを落としてしまった。

この場所、そんなに悪い氣はなかったのだけれど・・油断した。
レンズ破損orz

ズームができず、ショックで目の前が一瞬真っ暗に。

でも、るかが持ってきていたカメラのレンズをオレのカメラに装着し直し、撮影続行。

己との戦い。
なんとか撮り切る。

今回の撮影テーマは
「ドッペルゲンガー死」。

ロケ場所の持つ魅力もあって、雰囲気のある画になった。
諸々条件が厳しいなか、みなさま(特にNatsukiさん)本当にありがとうございました!

25 No Reason第16回撮影

顔合わせの時に疑問ばかりが浮かんだ。
そして、撮影が終わっても、その疑問は消えなかった。
なぜ、こんな普通のOLが疑似死体になりたがるんだ?という疑問。

顔合わせする前に、メールで一度聞いた。なぜ疑似死体モデルに応募したのか?と。
明確な答えは特になかった。

顔合わせは、オレとモデルのYさんの二人で。
2009年の12月。新宿のお好み焼き屋で。

聞けば、年は離れているけど、高校が同じ学区でw 家もオレの高校の近くで、土地勘のあるところ。偶然って、どこにでもある。

聞けば撮影のモデルは、一回やっただけ。
馴れてもらうために、年末に、立川の昭和記念公園でテスト撮影をした。しかも馴れてもらうために、すごく普通のポートレートwww
ま、そういうのも撮れるけど・・・。しかも普通に綺麗に。

そして、数ヶ月が経ち、都内某所にて撮影。
場所については事情により詳しくは書けません。

でも、久々の青空の下の写真。
冬の終わり、小春日和の空気、風。

テーマは「爆発死」。
とても気持ちのよい撮影だった。

思うところあって、今回はヘアメイクさんなしの写真にした。それにしても、いま最初のメールのやり取りを読み返してみても、疑問は消えない。

でも、疑似死体モデル志望の理由なんて、なくていいかも知れない、とも思う。作品に通じるなにかを、言葉にできないなにかを、モデルを志望する方の心の奥底にオレが見つけられるのなら。

24 No Reason第15回撮影

今回のモデルは真白さん。
真白さんは、1年前にオレが渋谷のSUZU CAFEに展示する写真撮影モデルに応募いただいて、その時からのお知り合い。

ただその時に撮影はしていなくて。

で、初めてお会いしたのは、デザインフェスタでオレが展示している前を通りかかって・・という珍しい方w

それから時が経って、疑似死体写真のモデルになっていただくことをご了承いただいて。

池袋にて、赤田さんと真白さんとオレで顔合わせ。テーマは「人形死」。
球体関節人形を制作している真白さんにピッタリだと思って。

翌週、オレとるかでロケハン。
その翌週に、赤田さんと、赤田さんのお友達のまひろさんがヘアメイク、オレで撮影した。

打ち合わせなどの工数はかかっているものの、ここまでは非常にスムーズ。

撮影内容はここでは詳しく書けないが当日は外が雪のちらつく真冬の天気。

その中で真白さんにはすごくがんばっていただいた。

まひろさんの人形っぽい質感を出すためのメイクテクニック、赤田さんの人形スタイリングは必見です。

あ、もちろんオレの写真の構図とかもねw