31 No Reason第22回撮影

今回のモデルさんはかなり前に応募いただいたものの、順番を待っていただいていた方(今回もか?)だった。

久しぶりにメッセージでモデルをお願いしたい、ということを伝えたところ、
「これを機会に生まれ変わりたい」
という返事が来て、これは何かあらぬ期待を抱かせているのではないか?と心配になりw、急遽顔合わせを行った。

いろいろ事情をお聞きすると、つらいことがおありのようだが、「死にたい」という願望はなく、安心したww

そして撮影日。
場所は、お手伝いいただいている、ぐぬぬさんのお部屋にて撮影。

撮影シーンは、るかの提案。買い出しなどもるかに手伝ってもらったのだけれど、あいにく撮影当日は体調不良により参加できず。(合間で報告は怠らなかった)

どうせなら、思いっきり疑似死体になっていただこうと、割とハードなシーンを撮影した。

ついつい撮影すると、我を忘れてしまい、足場の狭い風呂の浴槽にも登って、高いアングルから撮影するなど、ノって撮影することができた。

蓮華さん、お疲れさま。

「いつも撮っている立場だから、撮られるときはフルカワさんみたいな人に撮られたかった」と言われて、素直にうれしかったです。
ちょっとスッキリして「生まれ変わった」と思えたのなら、疑似死体写真家にとって、これほどうれしいことはありません。

30 No Reason第21回撮影

前回撮影から、個展File02をはさみ、およそ2ヶ月半ぶりの疑似死体撮影。
モデルは春頃に撮影を予定していたが、雨で流れて、そのまま時間が過ぎてしまって撮影できなかった主婦モデルさん。

かねてよりいろいろな年代の方にご登場いただきたい、と思っていたオレにとってはとてもありがたいモデルさんだ。

ロケ地は都内北部の団地。

路上で撮影すると、通るのはおじいちゃん、おばあちゃんがほとんどw
血まみれで、スリップ姿のモデルさんはどうしても目立つw

シーンはいろいろ撮ったが、想像通りでとてもスムーズ。よくもわるくもさらさらとした撮影だったかも知れない。

血糊を大量に使ったので、撮影終了後、どうしようかと思ったが、すぐ近くに銭湯があることをNatsukiさんが見つけ、一路銭湯へw

久々の疑似死体撮影は、気負いもなく、緊張もなく、とても自然体の撮影になった。

29 No Reason第20回撮影

これを撮影したのは4月11日。
個展File02前の最後の撮影になった。
実は、File02の分はすでに取り終わっていたのだが、
「桜の木の下で死にたい」
というご要望をお聞きしていたソネハチーノ氏と
都合が合ったので、撮影を決行した。

当日は、強い風。
しかも今年の桜は、3週間咲き続ける、という珍しい年で、4月11日にも桜が残っていた(!)。

吹き荒れる風の中に舞う桜吹雪。

男性モデルであることと、極力ソネハチーノ氏の生のキャラクターを生かすため、メイクは軽く、るかが行った。メイク場所は、都内某所のソネハチーノ氏の努めるオフィスw

そして、近くのビル敷地内にある公園に向かう。蒼い芝生にうなだれて、猫になるかのように、世俗のいろいろな縛りから解放されながら、死に向かうソネハチーノ氏。

ピンクのジャージが、蒼い芝生と絶妙のコントラストで、すごく趣のある写真に仕上がった。

さすがに日が落ちると肌寒く、吹き荒れる春の嵐の中、「猫死」を遂げられたソネハチーノ氏に感謝を申し上げたい。

ありがとうございました。

28 No Reason第19回撮影

この日は、ひさびさにリアル路線の撮影。
モデルは、都さん。

スタッフは、るかのみ。
とにかくなにもかもシンプルに撮影したかった。

ロケハンは、るかが行い、写真を送ってもらい、
場所を決めた。シチュエーションは、公園で農薬を飲んで自殺、というもの。

メイクはるかの家ww

公園をいくつも回ろうとするが、
あっさり理想のロケ地が見つかる。

初春の影が長く、ゆらゆらとしていて心地よい。
シュート開始。

2シーンを撮る。
撮る、撮る。

遊具がオレの脳を刺激する。
離れてはより、よっては離れる。

無我夢中で撮る。

そして、撮影終了。
都さんにはけっこう、無理な体勢をお願いしたが、快く応じていただき、とても撮影しやすかった。肢体が長い方で、とても画になり、撮影しやすいし、なにより雰囲気がある。

展示しなかった画もかなり好きなのだけれど、
展示の都合で選んだ。

死例に対峙できる写真。
それを選んだつもりだ。

27 No Reason第18回撮影

File02の中でも、この日の撮影はかなりファンタジーにふった(=作り込み度合いが高い)作品だった。

コンセプト決めの時点から、それは出ていて、いっそうのことなら一人のモデルさんで、2シーンを撮ってしまおう、という仕事ではよくあるが、疑似死体撮影では、はじめて。

というのも、No Reasonでは、基本的に、ひとり一回しか出演しない(=死ぬのは一度きり)というルールだから。

同じ顔が何回も出てくると、それはそれで嘘っぽい。

で、1日がかりの撮影は、赤田さんのアシスタントのゆかちゃんの伝で、某専門学校をお借りしての撮影。
朝から日が暮れるまでみっちり撮影でした。

とにかく、モデルのみつかさんがきれいで、スタイルや肌の手入れが行き届いている。

ポージングや、死に様も見事でした。

撮影内容は、ひとつが「メデューサの自殺」。
これは屋上で撮ったのだけれど、この日はとても
風が強くて、かなり苦労した。

もうひとつは、「水死」。

この専門学校から少し離れた川の近くの噴水で。とにかく時間がなく、オレと赤田さん、Natsukiさん、そしてみつかさんとで、ががががっと撮影。

時間帯もロケ地もよく、雰囲気のある絵になったと思うのだが、どうだろうか。
(実際、File02の展示では、この「水死」の写真は、非常に評判が良かった)

この日は、赤田さんやNatsukiさんのクリエイティブが炸裂していて、とても面白かった。

*追記
この撮影は、2010年3月に行い、この記録をいま2010年11月に書き直している。
ファンタジー路線は、時期を見て、今後も行っていきたいと思っている。